事業の概要

合宿形式の臨床研究トレーニングにAMEDで開発された研究倫理教材を用いたシミュレーション教育を組み入れ、講習会のような受動的な学習ではなく、実際の臨床研究の企画・実施・発表の中で公正な研究のセンス及び技術を能動的に身につける研究倫理学習プログラムを開発します。

現状の課題

研究倫理の広がり

ジェンナーの時代から、科学の進歩に伴って、被験者の人権が尊重されない医学研究が多く行われてきました。それらの反省から、ニュルンベルク綱領(1947)、ヘルシンキ宣言(1964)、ベルモント・レポート(1979)といった被験者保護のための倫理原則が整備されていきました。

従来は研究倫理=被験者保護でしたが、現在は研究規模の拡大や利益相反、多様化する研究手法、産業化や国家プロジェクトなど、研究倫理が求められる状況が多様化してきた。この流れは今後も続き、現在対応が必要とする研究倫理課題のみならず、現在は対象となっていない課題が将来的に研究倫理の課題となる可能性がある。そのため、臨床研究者は、未来の課題についても自ら考え、対応できるスキルを教育しておく必要があります。

臨床研究トレーニングプログラム