研究開発代表者あいさつ

AMED研究公正高度化モデル開発支援事業「臨床研究トレーニングに組み入れ可能な能動的研究倫理学習プログラムの開発」のホームページにようこそ。

本事業では研究開発代表者が過去15年余りにわたって開催してきた、医療従事者向けの臨床研究トレーニングプログラムにおいて、研究倫理を能動的に身につけようとするプログラムを開発します。臨床研究トレーニングプログラム(ワークショップや合宿と呼ばれています)では、医療従事者が少人数の研究チームを構成し、臨床研究の企画、運営、解析、論文作成を模擬体験し、実践的な知識や技術、座学では学びにくいノンテクニカルスキル(コミュニケーションや態度)を学習します。この臨床研究トレーニングプログラムを通じて、臨床研究スキルに加えて、幅広い研究倫理を身につけようとするものです。研究倫理は従来ジェンナーによる天然痘ワクチン実験やタスキギー梅毒実験など、被験者保護が中心でした。しかし、研究が複雑かつ大規模になり、産業化などの様々な背景を元に、研究倫理がカバーする領域が広がってきております。この研究倫理の広がりは今後も続くと考えられ、既存の知識を単に身につけるだけでは、新しい倫理的課題に対応できません。本事業では、未来の研究者に、新しい倫理的な課題に対応できるような、能動的な課題解決能力を身につけるためのプログラムを開発します。

これまで多くの先人が研究倫理の整備のために尽力してこられました。その努力や時間と比べれば、事業期間は3年間と短いですが、臨床研究の教育に自然と研究倫理が組み入れられるようにしていきたいと思います。

皆様のご協力を御願いいたします。

研究開発代表者 森本 剛
兵庫医科大学 臨床疫学 教授

メンバー紹介

研究開発分担者

森本 剛兵庫医科大学 臨床疫学 教授
植田 真一郎琉球大学大学院医学研究科 臨床薬理学 教授
吉村 紳一兵庫医科大学 脳神経外科学 教授
小阪 真二島根県立中央病院 病院長
中村 嗣島根県立中央病院 感染症科 部長
内田 和孝兵庫医科大学 脳神経外科学/臨床疫学 講師
作間 未織兵庫医科大学 教養部/臨床疫学 講師
武内 治郎兵庫医科大学 臨床疫学 助教
東恩納 美樹琉球大学 医学部保健学科 老年看護学 助教